『ガールズ&パンツァー』

『ガールズ&パンツァー』後れ馳せながらやっとガルパンをまともに観た。

美少女が戦車に乗るアニメ、ということで毛嫌いする人も多いと思う。

しかし、本作を実際観てみるとお色気など一切無く、ガチ硬派なスポ根モノであることに全視聴者が驚くことだろう。

戦車同士の対戦をスポーツ競技とし、各高校と戦う話である。

主人公の学校は戦車部を数年ぶりに復活させたため、所有する戦車は錆だらけのボロ中古だ。

部員も全くの素人。

対して敵高校は資金力も練度も高い一流校揃い。

こんな条件で、試合に優勝しないと主人公の学校は廃校になってしまう! というのが大まかなストーリー。

装甲は厚いがその分重くキャタピラも壊れ易く炎上し易い戦車。

砲台が回転せず前にしか撃てない戦車。

速度は速いが装甲が薄い戦車。

それぞれ極端な長所短所を持つ寄せ集めの戦車ばかりで果たして優勝など出来るのか──? 本作品の魅力のひとつが、敵高校の特徴である。

それぞれ緒外国をまんまあからさまに演出している。

アメリカ、ロシア、イギリス、ドイツ、イタリア、フィンランド、中国……等々。

これがとても楽しい。

役に立たないウンチク格言ばかりの英国校、ノリと勢いだけのイタリア校。

一番笑えるのが中国校だ。

突撃しか能が無いというおバカ校で、中国をディスっている。

天安門ネタまで堂々と取り入れ、ヤバ過ぎて観ていてハラハラする。

本作を観るまで全く戦車の知識など無かったが、戦車というものはこんなにも速く、どんな所にも登れ、ジャンプし、体当たりし、まるでチョロQのような兵器なのだと初めて知った。

市街戦の砲台目線バトルなど凄まじい迫力だ。

本作はミリオタを満足させ唸らせた。

全て監督の愛である。

古いマニアックな戦車映画のパロディがふんだんに詰まっているそうだ。

そして劇場版の大成功。

なんと初上映から2年たった今でも上映中だという。

4DXの機能がこれほどマッチした映画は無い。

砲撃の轟音、振動、そして大迫力の観覧車先輩! 充分アトラクションとして楽しめる。

DVDが発売されても、本作は大画面の劇場で味わいたいと何十回も足を運ぶ客が本当に多いという。

キャラを知れば知る程、戦車を知れば知る程、何度でも観返したくなるスルメのような作品。

大ヒットとなったのも頷ける。

100点満点。

http://xn--torq0vlgt83a27nn0gbt4b.xyz/